大谷翔平クンが使った「マンダラート」講座 ①3マス✕3マス計9マス に文字を書いていくツール

(1)マンダラートとは、3マス✖️3マス→計9マスに文字を書いていくツール

考えるための道具として、ぼくは30年間にわたって、「マンダラート」を使ってきました。
マンダラートとは、3マス✖️3マス→計9マスに文字を書いていくツールです。アートディレクターの今泉浩晃さんが1987年に発案されたものです。高田馬場のヒロアート・ディレクションに行って、今泉さんとお話をしまして教えていただきました。
ご存知でない方は、手近の紙に横3本の線を引き、縦に3本引いて9マスを作ってください。
そして、真ん中のマスに考えるテーマを書きます。例えば、今月にやりたいこと、と書きます。するとやりたいことややらなければならないことが、様々に思い浮かんできますね。
それを一つのマスに一つずつ書いていってください。どのマスにどの順番に書くとかの決まりはありません。自由です。大事なことは、思いついたまま、全く関係のないことをあっちコッチ気にせず書くことです。

ぼくだったら、こんなふうです。今月は3月(とします)。春物のコートを買いたい。確定申告を済ませる。奥さんの誕生日。5月からの講座の案内。お彼岸→久し振りに墓参り。ゴルフのコンペに参加したい。引越しを検討・・・。

思いつくというのは、相互に何の関係もなく脈絡もなく思いついているのです。ここが大事なポイント。

(2)脳の働きは、「同時多発」です。


小学校に入る前のノートはお絵描き帳でした。
見開いた2ページのどこに描いても、下の方に描いても右端に描いても、大きさも前後も好き勝手に描いていました。
ところが小学校に入るとノートには、罫線が入ってきたのです。主に横罫で、左上から順番に書くことを教えられました。そう、順番に書くのです。順番に書くということは、順番に考えること→論理的思考を教えられるのです。
途端にぼくたちの脳は、窮屈になるのです。

脳の働きは、「同時多発」です。脳は同時に色々なことを思い浮かべるのに、紙に書き出す時は、整理しなければならない。言わば、脳の苦手なことを訓練されてきたのです。

(3)脳の同時多発に思いつくを、受け止めてくれる要れ物


そこで、自由に考えるためには、同時多発を受け止めてくれる要れ物が必要で、その一つが9マスのマンダラートという道具なのです。
9マスは、絶妙な数で、人間が一度に思いつくのは大体5〜6個とされているので、テーマ以外に8マスもあれば充分なのです。

では、9マスに取り出した頭の中身を、どのように展開するか。アイデアに深めていくかは、次回以降のお楽しみということで・・。

考えるための道具「マンダラート」講座 ② 9マスに取り出した頭の中身を、どの ように展開するのか

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