山腹抱かれた神社の懐かしい佇まい満喫できる竈門神社。
西鉄太宰府駅からコミュニティバスまほろば号に乗り、緩やかな山道を行くこと10分、宝満山の登山口を兼ねるところに竈門神社への石段がある。
創建1350年という歴史を誇る神社だが、縁結びで有名なところで福岡の恋愛のパワ―スポットと言われている。女子の参拝客が多いのはそのせいなのか。
訪れた季節は青もみじが新緑を鮮やかに出迎えてくれた、4月末だった。
115段を登りきって御神殿にお参りして振り向いた時に驚かされるのが、デザイニングされた社務所。
天井や壁にあしらわれた桜は竈門神社(かまどじんじゃ)のご神紋がモチーフ。ピンクの壁には着色していない天然の大理石の短冊が並ぶ。
「100年後も愛され続ける神社」をコンセプトに改築されたこの建物は、世界的なインテリアデザイナー片山正通氏と、世界的なプロダクトデザイナー、ジャスパー・モリソン氏が手がけた。
伝統とは、常に革新を続けることで生み出される、という言葉が聞こえてくる。
<追記>宝満宮竈門神社で販売され、鬼滅ファンが買い求めるてるてる坊主型のお守り。作品の主要キャラクター、我妻善逸の羽織の柄に似ているのが人気の理由だとか(西日本新聞の記事にリンク)