「定年後を病にしない」という本があるように、定年による大きな環境変化にうまく対応できずに、焦りや孤独ストレスを抱えて悩む人がたくさんいらっしゃいますね。
この記事で紹介する「人生百年、私の工夫」を読むと、リスクと捉えがちなシニアの時間を前向きにポジティブに向き合うことができます。
なぜなら、著者の日野原重明さんは医師として聖路加国際病院名誉院長を務められ、105歳まで寿命を全うされた人生の大先輩。日野原さん自身が、60歳からの人生こそが自分で自由にデザインできる人生だと気づき、実際に100歳を越しても人生を楽しまれ、生き方と命について多くの教えて残されています。
この本の目次をご紹介すると、
- 第1章 長く、豊かな『人生の午後の時間』が始まる
- 第2章 年とともに、自分の人生を自由にデザインできる人
- 第3章 生きるということはアートである
- 第4章 ライフワークを持つことが若さの秘訣
- 第5章 ストレスを楽しみ、活かすことで脳も若返る
- 第6章 人生後半の健康づくりは、「怠けず」「慌てず」「油断せず」
まず冒頭でおっしゃっていることは、
「戦艦の乗組員から ボートの船長になる」
「仕事とか子育てとか、自分の意志以外に強制される人生は60歳で終わります。しがらみから解き放たれるのです。いわば、人生に対するノルマは果たしたということでもあります。 これからは自分の意志で、自分の価値観によって、すべてが好き勝手に選択できる、生まれてはじめてのチャンスが与えられるのです」
そうなんですね、60歳からの人生はご褒美にいただいたチャンスなんですね。これをどう活かすか?様々にこの本では教えにあふれていますが、ぼくに響いたのは次の2つのことです。
(1)60歳からこそ、20年、30年先の夢を目標にして生きる。
ロングレンジで時間を捉えて行動するのです。日野原先生は、予防医学の大切さを広めようと、60歳から取り組まれていました。それに看護師の地位を上げることにも精力的に動かれ、看護師の博士コースの設置を考えられていますが、実現したのは10年後だとおっしゃいます。
(2)いつかはああなりたいと憧れる「生きた教科書=モデル」を持ちなさい。
目標にする人は作家でも歴史上の人物でも構わない。戦国武将でも政治家でも経済人でもいい。思想なり人生観なた、立ち居振る舞いなり心底憧れるモデルから学んで、生きる指針にしなさい、と先生はお話なさいます。
考えればもう誰も育ててはくれないのです。「それが、自分で自分を育てていく季節」の歩き方だとおっしゃっています。
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