「アインシュタイン語録」と、スピーチの技術①

アインシュタインの言葉に「精神を大切にするというのなら、それとつながっている身体も大切にしなければならない」があります。

スピーチに対しての多くの人たちの大きな誤解は、スピーチは言葉を声だけでするものだということです。いわば、ラジオ放送だと思っているのです。

何を言うかというメッセージの中身を大事にするあまり、つまり精神といいますか、理性に働きかけることだけを意識しているのです。素晴らしい言葉を連ねたら理解してくれると考えています。

ですが、生身の人間が生身の人間にアクションするのがスピーチです。どんな素晴らしい言葉も伝わらなければ、ゼロでず。言葉の意味が届いて理解される前に、この人の話を聞いてみようと思わさなければ、人は真剣に聞いてくれません。

スピーチを聞いている目の前の人たちは目を閉じているわけではありません。スピーチはテレビ放送です。スピーカーを見て、目から情報を得ようとしています。その時、緊張のあまりカラダが揺れたり指先が震えていたり笑顔がなければ、この人の話はつまらなさそうと判断します。また、耳をそばだてて話し方に注目していますから、声が上ずったり早口だったり語尾が聞こえなかったりすると、聞く気が失くしてしまいます。

ということは、両手を広げてウエルカムの気持ちを表して、豊かな声で明瞭に発声する。目は聞き手とコンタクトして目で語り目でコミュニケーションすることが、大きな役割を果たします。

スピーチもプレゼンテーションも、人の身体機能をいかに上手く引き出すかが大事です。

精神をアウトプットしてくれるのは、目や表情や手や声の機能によってですから。
幸いなことに、スポーツの習得と同じでスピーチの「目・手・声のスキル」も技術練習で獲得することができます。

この記事を書いた人

荒井 好一(Yoshikazu Arai)

荒井 好一(Yoshikazu Arai)

会社員38年・定年後フリーランス10年、好きな仕事で歩いてこれた。

45歳の春から東京単身赴任をスタートさせて、退職後もデュアルライフを楽しむ。異なる文化の街暮らしと移動空間で企画をするのが大好きで、2017年は実に新幹線乗車105回で仕事を楽しんだ。

スピーチのコーチ、法人代表、時々ビジネス書の著者、ブロガーに挑戦中。