ぼくが愛用した移動空間

さて、学習に類する行為は集中力のコントロールが命で、 それをもたらしてくれるものは、僕の場合は公衆の面前と生活雑音の中である。つくづく貧乏性だと思うが仕方ない。

適度の雑踏空間の方が、集中力維持に強制力が働くことが大きいのだと思う。

そしてそこにプラスして、タイムリミットがあることも肝要で、つまり、その空間の使用時間が決められていることである。

  1. 適度な雑踏空間で、
  2. 学習的行為(本や資料が読めて筆記・入力)ができ、なおかつ
  3. 時間が経過すればその空間が使用できないという、

3要素を満たすことが知的生産環境を形成する。そしてそれが僕にとっては、新幹線の座席であったのだ、いやはやなんとも(笑)

思い起こせば、大阪本社勤めの30代の頃は、往きの新幹線の3時間で自分の企画の最終のツメをして、東京の制作会社で打合せ・発注をして、帰りの新幹線で翌日にクライアントに提出する企画書の骨子を仕上げる、というものだった。

そこへ40代での東京での単身赴任という要素が加わり、さらに50代中盤から東京大阪の両本社の役員業務まで加味されると、月に6往復という頻度にもなった。

移動の時間空間の生産性をいかにあげるかが課題になったのだが、僕にとって幸運だったのが、乗り物でモノを考えることが大好きだったことだ。

おおよその利用回数を数えてみれば、30年で850往復ほどしただろうか。

その中であえて最高の時空間を択ぶとすれば、『こだまの4時間のグリーン席』だろうか。

考える時間を捻出させるために、一番遅いエクスプレスを利用するというジャッジ。

特に昼間のこだまは空席がいっぱいでゆっくりと時間を経過させてくれる空気感がとても快適なのだ。

この記事を書いた人

荒井 好一(Yoshikazu Arai)

荒井 好一(Yoshikazu Arai)

会社員38年・定年後フリーランス10年、好きな仕事で歩いてこれた。

45歳の春から東京単身赴任をスタートさせて、退職後もデュアルライフを楽しむ。異なる文化の街暮らしと移動空間で企画をするのが大好きで、2017年は実に新幹線乗車105回で仕事を楽しんだ。

スピーチのコーチ、法人代表、時々ビジネス書の著者、ブロガーに挑戦中。