中じ満のオムライス&カツカレー
東京下町の正統派洋食屋さんの手仕事が味わえるお店だから、洋食弁当でひれかつやハンバーグを楽しむ手もあるが、ランチらしく千円札1枚前後のチョイスでいくと、まずオムライス。ケチャップ過剰で誤魔化さない、チキンライスの炒め具合が程良くて、ヴィヨンが隠し味て椎茸なんかも効いた旨味が美味しい。薄皮卵の巻き方も安定した良い仕事ぶりで嬉しくなる。
そして、カツカレーライス、毎度オムライスとの2択で悩む。特長が3点ある。(1)カツがしっかり脇役の位置にいること。薄切りの豚ロースのフライで、揚げ油と衣の旨さが楽しめる(2)洋食屋の小麦粉から丹念に作るカレールーが、スパイスの深い旨みと野菜の甘みが絶妙で美味い(3)なによりライスが美味しい。銘柄米をきちんと炊いたもので、いつも白米の旨味がルーやカツを支えている。
冨水の鯖の塩焼き定食&ミックスフライ定食
焼き魚が食べたくなったら、魚屋が営む「昼は定食屋で夜は居酒屋のこの店が1択。鯖の塩焼きは、100円足せばふた回り大振り鯖が選べる。秋の旬は絶対こっちで背骨を外し、せせりつつ焼きの旨さがどーんと楽しめる。
季節ならカキフライ、エビフライ、白身魚フライが嬉しい、タルタルソースとウスターソースに辛子の付け合わせがいつも懐かしく満足させてくれる。
次いで麺類が食べたくなったら、東京ゴマ屋の担々麺か、しんばの醤油ラーメン。